【freee人事労務】ひとり社長の初期設定マニュアル!導入手順と給与計算の注意点

こんにちは。足立区北千住の税理士根岸です。

法人を設立し、まず苦戦するのが経理や給与計算などのバックオフィス業務の壁です。
特に役員のみの「ひとり社長」の場合、「自分ひとりの給料(役員給与)を支払うだけなのに、わざわざ給与計算ソフトなんて必要なの?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、ひとり社長であっても、freee会計を導入している場合は「freee人事労務」もあわせて導入しておくことをおすすめします。
実はfreee会計を契約すると、追加料金なしでfreee人事労務の1人分の給与計算を行うことができます。

今回は、ひとり社長がfreee人事労務を導入するメリットと、最初に行うべき初期設定のステップ、そして設定後の毎月の運用について解説します。

目次

なぜ「ひとり社長」にfreee人事労務が必要なのか?

自分ひとりの会社であっても、法人である以上は「社会保険(健康保険・厚生年金)」の加入が義務付けられています。また、役員報酬から「源泉所得税」を天引きして、税務署に納める手続きも必要です。

社会保険料の料率は定期的に改定されるため、エクセルなどで手計算をしていると、天引きする金額を間違えてしまうリスクがあります。
このような場合に、freee人事労務を導入すると次の大きなメリットがあります。

  • 正確な計算の自動化:最新の社会保険料率や源泉徴収税額を自動で反映し、正確な控除額を計算できる
  • freee会計への連携:計算された給与データをfreee会計に連携することで記帳業務が効率化できる

これにより、毎月の手計算や会計ソフトへの手入力をゼロにすることが可能になります。

ひとり社長向け:freee人事労務の初期設定3ステップ

ひとり社長の場合は、従業員が多数いる会社に比べて初期設定は非常にシンプルです。
freee人事労務に初めてアクセスするとホーム画面に次の3ステップが表示されますので、左から順番に設定していきます。

①給与規定の設定

まずは会社のベースとなる給与のルールを設定します。

締め日・支払い日の設定

まずは締め日と支払い日(例:15日締め、当月月末払いなど)を設定します。

社会保険の徴収月は原則「翌月徴収」のため、デフォルトの「翌月」のままで大丈夫です。

グループ名は空欄でも構いません。その場合は「15日締め(当月月末払い)」などと表示されます。

健康保険・厚生年金保険の設定

協会けんぽの場合は、所在地を入力するだけで保険料率が自動計算されます。

組合健保の場合は、健康保険料率を手入力する必要があります。

労働保険は役員のみの会社であれば加入対象外であるため、そのまま「保存」をクリックします。

②働き方の設定

次に働き方のパターンを作成します。
「追加」をクリックし、必要事項を入力していきます。

  • 勤務・賃金設定の名称:「役員」など、任意の名称で問題ありません
  • 勤怠管理の方法:役員の場合は、「freeeに勤怠登録しない」を選択します

入力が完了したら、「保存」をクリックします。

③従業員を登録

最後に、社長自身の情報を入力します。

本人情報の入力

  • 入社日:法人の設立日で問題ありません
  • freeeでの管理方法:デフォルトの「給与計算または勤怠管理を行う」にチェックします
  • 締め日支払い日:①で作成したものを選択します

給与情報の入力

  • 勤務・賃金設定:②で作成したものを選択します
  • 給与形態:デフォルトの「月給」を選択します
  • 基本給:役員の場合は必ずここを「0円」にしましょう

その下の「人事情報」「招待」は、ひとり法人の場合は設定不要です。

入力が完了したら、「追加」をクリックします。

従業員詳細の入力

  • 本人情報:雇用形態で「役員」を選択し、「保存」をクリックします
  • 基本給と割増賃金:役員報酬を入力し、「保存」をクリックします
  • 税:住民税が特別徴収になっている場合は入力し、「保存」をクリックします
  • 社会保険:標準報酬月額が正しいかどうかを必ず確認しましょう

以上で初期設定は完了です。

初期設定後の毎月の運用

初期設定さえ完了してしまえば、役員給与は定額のため、毎月の運用は非常にシンプルになります。

①給与明細を確定

締め日後に「給与」メニューを開き、給与明細の内容を確認します。金額に問題がなければ「給与明細を確定」をクリックします。もし誤りに気付いた場合は「未確定に戻す」をクリックすることでやり直すことができます。

②freee会計への連携

①の明細の確定後、「会計連携」をクリックすると、freee会計に次の2つの未決済取引が自動作成され、未払金が計上されます。

  • 給与支払いの未決済取引
  • 会社負担分も含めた社会保険料支払いの未決済取引

③給与の振込と納付

後は会社の口座から社長の個人口座に給与の手取り額を振り込み、天引きした税金や社会保険料を指定の期日までに納付することで完了します。

また、年に1回の「算定基礎届(7月)」や「年末調整(12月)」といったイレギュラーな手続きも、毎月のデータをfreee人事労務に蓄積しておけば、スムーズに書類作成が終わります。

最後に

以上、ひとり社長のfreee人事労務の初期設定と運用について解説しました。

最初の設定は少し大変に感じるかもしれませんが、毎月の流れがわかるとスムーズに対応できるようになるかと思います。ひとり社長のバックオフィス業務は、「いかに自動化して本業に集中できる環境をつくれるか」が重要になりますので、導入をご検討してはいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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この記事の監修・執筆者

根岸税理士事務所
税理士 根岸 峻佑
登録番号:第156008号
所属:東京税理士会足立支部
freee認定アドバイザー

東京都足立区の北千住で税理士事務所を営んでいます。
30代半ばに地方公務員を辞め、4年の期間を経て税理士に転身しました。プライベートでは小学生と保育園児の娘を育てる2児の父です。
当ブログでは、freee会計を活用した記帳・経理業務の効率化や税務会計に関するお役立ち情報を発信しています。

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