【freee】現金残高がマイナスになる原因と対策!「現金」を使わない管理のコツ
こんにちは。足立区北千住の税理士根岸です。
freee会計を使い始めの方から、「ホーム画面の『現金』残高がマイナスになってしまった」というご質問をいただくことがあります。
「経費を入力していたら、身に覚えがないのに勝手にマイナスになっていた」という方もいるかもしれません。
今回は、freee会計で現金残高がなぜマイナスになってしまうのか、その原因と、根本的な解決につながる対策について解説します。
freeeで現金がマイナスになってしまう「3つの主な原因」
実態として事業用の現金が存在しないのにマイナス表示が出てしまう場合、主に次のような原因が考えられます。
自分の財布から立て替えた経費を「現金」で登録してしまう(最多)
これが最も多い原因です。
まずは、freee会計のホーム画面から「その他設定-事業所の詳細設定-取引関連設定-決済口座のデフォルト」を確認してみてください。ここが「現金」になっていませんか?もし「現金」になっている場合、個人的な財布やカードから支払った経費であるにもかかわらず、手元の「事業用の現金」から支払ったこととして処理されてしまい、実際にはないお金が出金されたことになって残高がマイナスになってしまっている状態です。
銀行口座から引き出したお金を「口座振替」として登録していない
銀行口座から事業用の現金をATMで引き出した場合、銀行口座から現金への「口座振替」処理が必要ですがその処理が漏れているケースです。
財布にお金が補充されたというデータがfreee上に入らないまま、その現金を使った経費の支払いだけを登録し続ければ、当然ながら現金の残高はマイナスになります。
現金売上の登録が漏れている
店舗ビジネスなどで、お客様から現金で受け取った売上の入金登録が漏れているケースです。入金データが少ないまま出金(経費)の記録だけが積み上がっていくため、残高がマイナスに陥ります。
現金残高のマイナスを解消する対策と修正法
このマイナスをどのように解消し、今後起こらないようにすればよいのでしょうか。具体的な対策を記載します。
立て替えた経費は「現金」で登録しない
個人事業主や法人の役員などが、個人の財布やカードから事業用の経費を立て替えた場合には、決済口座を「現金」ではなく、次のように設定・処理します。
- 個人事業主の場合:決済口座を「プライベート資金(事業主借)」に設定
- 法人の場合:決済口座を「役員資金(役員借入金)」に設定
※あらかじめfreee会計の「その他設定-事業所の詳細設定-取引関連設定-決済口座のデフォルト」を変更しておくと、毎回の入力ミスを防ぐことができます。
根本的な解決:「現金」勘定は極力使わない
日々の記帳業務をラクにし、こうしたトラブルを根本から防ぐ一番の近道は、「現金勘定は極力使わない」という運用にすることです。
日々の少額な経費はすべて個人や役員の立替払いで済ませ、freee会計上では「プライベート資金」又は「役員資金」で処理します。そして、毎月の決まったタイミングで前月の立替分を事業用口座や法人口座からまとめて本人へ振り込む運用にします。
この方法にすれば、わざわざ事業用の現金を管理する手間も、現金勘定がマイナスになるリスクもなくなります。
※法人が役員に立替分を振り込む際には勘定科目は「役員借入金」で処理します。
資金の移動は「口座振替」で登録する
事業場の理由でどうしても銀行口座から現金を引き出した場合は、必ず「口座振替」として登録しましょう。ただし、前述のとおり、事業用現金を管理することは記帳ミスの元になるため、基本的にはおすすめしていません。
- 振替元:銀行口座
- 振替先:現金
すでにマイナスになった残高を正しい金額に戻す方法
すでに現金残高がマイナスになってしまっている場合、原則は一つ一つの過去の取引をチェックし、正しい決済口座に修正しましょう。
ただし、過去の取引があまりにも多く、一つずつ直すのが現実的ではない場合もあり得ます。これはあくまで応急処置ですが、「取引入力-振替伝票」から次のように取引を入力し、強制的に残高を合わせる方法もあります。
- 個人事業主の場合:現金〇〇/事業主借〇〇
- 法人の場合:現金〇〇/役員借入金〇〇
最後に
freee会計は、銀行口座やクレジットカードをうまく連携させれば自動化できて非常に便利ですが、実態のない「現金」の管理など、仕組み上どうしても苦手な部分もあります。
「現金」勘定をできるだけ使わない運用を考えることは、毎月の記帳業務を効率化し、ミスを防ぐための第一歩と言えるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

この記事を書いた人
根岸 峻佑(税理士)
東京都足立区の北千住で税理士事務所を営んでいます。
30代半ばに地方公務員を辞め、4年の期間を経て税理士に転身しました。プライベートでは小学生と保育園児の娘を育てる2児の父です。
当ブログでは、freee会計を活用した記帳・経理業務の効率化や税務会計に関するお役立ち情報を発信しています。
東京都足立区の根岸税理士事務所です。
- freeeを導入したけど設定がわからない…
- 初めての決算で不安…
こんなお悩みはありませんか?当事務所では、freee会計を活用した記帳・経理業務の効率化を全力でサポートします。
初回相談は無料ですので、次のボタンからお気軽にお選びください。
免責事項
本記事の内容は、公開時点の各種法令に基づき記載をしているため、記載内容が必ずしも最新の情報であるとは限りません。各種法令は改正される可能性がある上、個別の状況によって税務上の取扱いは異なります。
実際の税務判断や手続きについては、必ずご自身の状況を顧問税理士等にご相談ください。
本記事の内容に基づき生じたいかなる損害に対しても、当事務所は一切の責任を負いませんので、あらかじめご了承ください。